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2020/09/04 16:28

■商品名:ORVAL
■和名:オルヴァル
■スタイル:トラピストエール
■商品名の意味:黄金の谷(ベルギーの地名)
■醸造所:オルヴァル修道院
■原産国:ベルギー
■アルコール度数:6.2%
■内容量:330ml
■麦芽使用率:不明
■原材料:麦芽・ホップ・糖類・酵母
■副原料:キャンディーシュガー
■使用酵母:「ブレタノマイセス属:Brettanomyces」と「サッカロマイセス属:Saccharomyces」
 ※ブレタノマイセス属はランビックで使われる野性酵母
 ※サッカロマイセス属はビール・ワイン・パン等の酵母
■糖度:4.6%
■酸度:3.92%
■糖酸比:1.17%
■IBU(苦味指標):32~38(ネット情報)
■値段(税込):657円
■購入先:ビックカメラ
■正規輸入代理店:小西酒造 株式会社

オルヴァルはトラピストビールの最高峰と言われています。
トラピストビールとは、カトリックの修道会の一派であるトラピスト会修道院で作られる上面発酵ビールの呼称。ヨーロッパでは飲用に適した水を確保するのが難しかったため、代わりとなる飲料が発達しました。それゆえ、修道院では中世の頃から保存の利く飲み物としてビールやワインなどが作られ、振る舞われてきたという背景があります。
修道院でのビールの醸造は、計画を含めれば820~830年に作られたザンクト・ガレンの修道院平面図にその記述があり、実際に作られたものは11世紀頃に現在のシメイ(ベルギー)にあるスクールモン修道院のものが始まりといわれています。

トラピスト会修道院は世界に171ヶ所あり、そのうちの12箇所のみでトラピストビールは生産されています(2018年6月時点)。トラピスト会修道士の協会によって定められた規則を遵守することで、トラピストビールのロゴが入ったラベル(「Authentic Trappist Product」の文字が印字された六角形のロゴ)と名称の使用が認められています。基準は下記のようなものです。

・トラピスト会修道院の修道士が自ら醸造するか、修道士の監督の元で醸造されたものであること。
・修道院の敷地内の醸造所で醸造されていること。
・販売は営利目的で行ってはならず、収益は修道院のメンテナンスや運営費用に充て、残額は慈善団体に寄付すること。



トラピストビールは上面発酵のエールで、瓶詰後にも発酵熟成が継続して行われることが特徴です。そのため、「瓶のサイズ」や「製造からの日数」によって同じ銘柄でも味が異なってきます。日本にもファンが多く、何年か寝かせてから飲む人もいるそうです。
その都度違った味に出会えるというのもひとつの魅力かもしれません。

オルヴァルとはそもそもベルギーのワロン地域のリュクサンブール州にある地名のことで、ここにあるオルヴァル修道院で作られています。現在の修道院のすぐ近くに廃墟となった旧修道院跡があり、ここにマチルドの泉と呼ばれる小さな泉があります。修道院の生活水およびビールの醸造にはこの泉の水が用いられています。
ビールは2種類を醸造していますが、1つは院内での飲用のため、流通銘柄は1つのみとなります。

醸造手順は複雑でこだわりのある醸造を行っています。 

1:ロースト具合の違う麦芽(ペールモルトに少量のカラメルモルト)で作った麦汁に、ホップ・キャンディーシュガーを加え一時発酵を行う。
2:二次発酵の際には乾燥したアロマホップ(バイエルン地方ハラタウ種とユーゴスラビアのゴールディング種)を袋に入れて一緒に漬け込む。 このドライホッピングの手法はイギリス発祥のため、ベルギービールでこれを行うのは極めて希であるそうです。
3:瓶詰めの際にはキャンディーシュガーとブレンド酵母を加えて瓶内三次発酵を行う。

修道院にある小さな泉には、「マチルドの泉の伝説」というものがあります。
イタリア・トスカーナ地方のマチルド・トスカニー伯爵夫人(Mathilde de Toscane)という人がこの地を訪れ、谷にあった泉のほとりに腰掛けていたところ、 亡き夫の形見である結婚指輪を泉へ落としてしまいました。 夫人は聖母マリアに祈りを捧げ「指輪がかえってきたならば、この地に修道院を建てます」と祈ったところ、一匹の鱒(ます)が指輪をくわえて上がってきたそうです。 夫人は喜び驚いて「ここは黄金の谷(Val d'Or)だわ!」と叫んだそうです。(Val:谷 / d'Or:黄金)
この逸話にちなんで、この一帯をオルヴァル(Orval)と呼ぶようになったそうです。
この伝説にちなみ、指輪をくわえる鱒のデザインがビールのラベルと王冠部分に施されています。



【私見】
泡立ちは良いがギネスのようなきめ細かさはない。
色は茶色と白色を混ぜたような色で濁っていて透明度はあまりない。
飲み心地や後味はスッキリしているが独特な香りと酸味がある。
酸味の方向性は野生酵母を使用したランビックビールのような感じで、赤ワインのような沢庵漬けにも似たような風味を少し感じる。
全体的な印象としては白ビールとランビックの合いの子という感じで、より苦味が強い。
ただ、瓶内発酵が進むビールだそうなので、別の年代のORVALを飲んだら違った印象になるかもしれません。
燻製や塩からなどの珍味と合いそうです。
ラベルに記載されている「e」の文字の由来が分からないので、もし知っている人がいたら教えてください。





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