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2020/09/25 21:09

ここ数年、アイリッシュパブが増えてきました。生ビールを注文するとき、通常の居酒屋やバーと同じように「ジョッキ」や「mⅼ」が明記されている場合もありますが、多くはパイントという単位がつかわれています。


今回は、その昔、ロンドンの片隅でバーメイドのアルバイトをしていたマイコが「パイント」について解説いたします。


パイントとは?

「パイント(Pint)」とは、アメリカやイギリスなど、主に欧米で使用されている体積の単位です。日本では、測定にメートル法を使用し、体積を表す単位は立方メートル()が用いられています。液体の容量を示すにはmⅼを使うのが主流です。コチラは世界的に統一された単位なので世界中の誰でもわかりやすいというメリットがあります。

ところが、アメリカやイギリスでは体積の表記に「ヤード・ポンド法」を用いています。日本人にはなじみのないヤード・ポンド法の単位の一つがパイントです。


アメリカとイギリスでは1パイントは違う?

アメリカとイギリスでは、数え方は同じ「パイント」でもその容量が異なります。なぜ、それぞれの国で異なる容量を同じパイントと表すかというと、もともとアメリカがイギリスの領地だった歴史が関係しています。

植民地時代、すでに物を数える単位としてパイントは使われていました。しかし、そもそも体積という概念があやふやだったため、はっきりとした容量は決められていなかったのです。そのうち、アメリカは独立し、その後、体積や容量の概念が定まりました。

体積や容量に対する明確な基準がない期間にそれぞれの国が、それぞれの考えでパイントの容量を設定したため、両国のパイントには差があるというわけなのです。


アメリカとイギリスのパイント容量

アメリカは1パイント「473mⅼ」

イギリスは1パイント「568mⅼ」

を表しています。日本の缶ビールのロング缶500mⅼなので、アメリカならそれに若干足りないし、イギリスならかなり多め、ととらえておくと目安になるでしょう。

ちなみに見た目でもアメリカのパイントなのか、イギリスのパイントなのかがわかるヒントがあります。アメリカは側面が直線の「コニカル」と呼ばれるパイントグラスが多いです。

対して、イギリスのパイントグラスは上部にふくらみがついた「ノニック」と呼ばれるグラスが主流です。日本のジョッキのようにハンドルがついた「ジャグ」というパイントグラスもあります。

どちらのパイントが主流?

世界を見てみると、アメリカや中南米ではアメリカ式のパイントが主流です。ただし、レストランやパブによっては1パイントが473mlより少ないこともあるようです。


イギリスやアイルランドでは、もちろんイギリス式のパイントが使われています。また、イギリスでは、1パイントの量を上回っても下回っても違法とされます。


他の地域はどうなのでしょうか?アメリカのお隣、カナダではイギリス式パイントが主流です。一方、イギリス女王が元首であるオーストラリアは、地域にもよりますが、アイリッシュパブ以外の場所ではアメリカ式パイントが多いようです。ちょっと意外ですね。


旅行で訪れる際は、雑学として知っておくとよいかもしれません。


パイントグラスに合うビールの種類

パイントグラスの形状によって、合うビールの種類も若干異なるようです。

コニカルのパイントグラスはラガーやペールエールに最適です。ノニックのパイントグラスは、ペールエールもストロングエールも合います。イギリスらしいスタウトビールにもおすすめです。

ビールの種類によってパイントグラスを使い分けて飲み比べるのも楽しそうです。ぜひお試しください!


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