2021/04/13 10:06
ベルジャンホワイトとは?
ベルジャン(Belgian)は直訳すると「ベルギーの」という意味です。ベルジャンホワイトとは、つまりベルギーの白ビールの総称です。
麦芽化していない小麦を原料に使用し、副原料にオレンジピールやコリアンダーなどのハーブを用いています。名前の通り、白濁しているのが特徴で、この色味は小麦のタンパク質と酵母の影響だと考えられています。苦みを抑えたまろやかな口当たりとヨーグルトに似た酸味、フルーティな香りが魅力のエールビールです。
ベルジャンホワイトの歴史
ベルギーでは、紀元前3000~2000年前よりビール造りが行われていたと考えられています。そんな中、ベルジャンホワイトは、ベルギー東部にある小麦栽培が盛んなヒューガーデン村で誕生しました。14世紀初頭には、地元の修道士によりベルジャンホワイトの原型ともなる白ビールの醸造が始まっていたのではないかと言われています。
ベルジャンホワイトは、伝統的なビールとして地域で愛されましたが、19世紀に入るとチェコのピルスナーが登場し、だんだんと日の目を見なくなります。かつて、30軒以上あったとされるベルジャンホワイトの醸造所も生産終了が相次ぎ、1950年代にはベルジャンホワイトを作る醸造所は0になります。
しかし、1960年代に入ると、ベルジャンホワイトを懐かしむ声が高まったそうです。そこで、ピエール・セリスという青年がベルジャンホワイト醸造を復活させます。セリスは醸造を手掛けたベルジャンホワイトを、「ヒューガルデンホワイト」と名づけました。ベルギービール好きの登竜門ともいえる、あのヒューガルデンホワイトです!
その後、ヒューガルデンホワイトは、村民のみならず、ベルギー、そしてヨーロッパ中の若者の間でブームを巻き起こします。ヒューガーデン村にも、出来立てのヒューガルデンホワイトを求めて多くの人が訪れたそうです。
1980年以降、セリスとヒューガルデンホワイトは、醸造所の大火事や買収など不運に見舞われます。セリスはヒューガルデンホワイトの醸造・運営から手を引くまでに追い込まれますが、アメリカに活路を見出し、テキサス州でベルジャンホワイトの醸造をはじめます。セリスがアメリカで生んだベルジャンホワイトは「セリスホワイト」と名づけられ、アメリカ全土でヒットしました。
代表的なベルジャンホワイトビール
ベルジャンホワイトを語るに外せないのは、やはり記事中にも出てきた『ヒュ―ガルデンホワイト』と『セリスホワイト』でしょう。おすすめの商品を紹介します。
ヒューガルデン・ホワイト
日本でも愛好家が多いヒューガルデンホワイトのオリジナルグラス付き、ギフトセットです。自分へのご褒美にもおすすめですが、和食にも合い、ビールが苦手な人でも飲みやすいと評判のヒューガルデンは、幅広い年代へのプレゼントにも最適です。
【商品名】ヒューガルデン ホワイト瓶 330ml×4本 [ギフトBox入り]
【価格】1,849円
セリス・ホワイト
現在、ピエール・セリスが人生をかけて完成させたセリス・ホワイトのレシピを忠実に再現した復刻盤が手に入ります。アメリカ生まれとはいえ、上品な口当たりと繊細で複雑な味わいが魅力です。ぜひこの機会にお試しください。
【商品名】セリス・ホワイト缶 355ml
【価格】638円+配送料
ビールの苦みが苦手な人でも、おいしく味わえるベルジャンホワイト。さわやかな清涼感が楽しめる、今の季節にぴったりのビアスタイルです!