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2021/03/12 10:01


こんにちはマイコです。


ビアスタイルが異なっても、ほとんどのビールでは、主な原料は麦芽・水・ホップですよね。BEERTIFULでは、さまざまなビールやビアスタイルを紹介する際『「長期熟成のため」「香りづけのため」などの理由から』と度々ホップについて触れています。今回はホップの役割、またホップとはそもそも何なのか、について解説します。

ホップとは?

BEERTIFULのグッズでもモチーフになっているホップは、アサ科のつる性多年草です。


1本の茎に雌花と雄花で分かれて咲きますが、ビールの原料として使われるのは雌花のみです。さらに、受粉前の雌花が使われることがほとんどのようです。雌花・雄花とはいっても花とは名ばかりで、毬花(まりはな)と呼ばれる松や杉の木になる実(松かさや松ぼっくり)と同じような形状です。


ホップの雌花を麦芽と水に加えることで、ビールの持ち味である苦みや香りを引き出します。ハーブの一種と考えるとよいでしょう。また、ホップにはビールの泡立ちを高める役割もあります。


そもそもホップがビール作りに欠かせないようになったのには、ビールの保存性を高めるためだったと言われています。ホップを加えることで雑菌の繁殖を防ぎ、ビールの長期保存を可能にしました。



ホップが使われるようになった背景

こちらの記事で紹介した、ビール発祥とされるメソポタミア文明下のビールにはホップは使われていません。ビール作りが世界に広まる過程で、ヨーロッパではビールを飲みやすくするためにハーブやスパイスで味付けしたグルートビールが作られるようになりました。


12世紀初頭にドイツのビンゲン修道院では、ビール醸造にホップを使用するようになります。さらに時を経て、14世紀から15世紀にかけてホップを加えて煮た麦汁から作ったビールの保存性が評価されるようになります。加えて、ホップを入れて作ったビールのさわやかな苦味や香りも評判を呼び、ビールの原材料として主流になったそうです。

ホップの効能

記事中に何度か触れているように、ホップには抗菌作用、ビール独特の爽快な苦み、香りなどの効果があります。また、他のハーブにくらべ、ビールに加えると透明感ある黄金色に仕上がること、泡立ちに優れることもホップのメリットです。

現在、ホップの成分には生薬のような他の効果もあるとして、注目を集めています。例えば胃痛や胃の健康に良いとされ、他にも更年期障害や不眠の改善といった効果も期待されています。また、ホップの抽出物に含まれるポリフェノールの一種が花粉症を軽減する効果があるという研究結果もあるそうです。


今後もホップのさまざまな効果について研究が進むとみられています。ホップの新しい効能が発見されたり世に知られたりするようになれば、ビールラバーにとってはなんだか誇らしいですよね。今夜のビールは、改めてホップの香りや役割を意識しながら飲んでみると、味わいも格別かもしれません!


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