こんにちは、BEERTIFULです。暑さも少し和らぎ、秋を感じるようになってきましたね。

秋といえば、オクトーバーフェストが開催される季節です。

オクトーバーフェストとは？

ドイツのミュンヘンで行われる世界最大級のお祭りです。

現在オクトーバーフェストは、ビールの祭典というイメージが強いですが、起源は1810年、当時のバイエルン王太子ルードヴィヒとザクセン皇女テレーゼ妃の結婚を祝う式典です。

古代ギリシアに詳しい王太子の発案で、結婚式と併せて古代オリンピックのようなスポーツ大会が開かれました。中でも競馬は特に大規模に行われたとか。

国民がこの提案を気に入ったため、王太子は結婚の翌年以降も同じ緑地で大規模な競馬大会の開催を決定しました。

この緑地はテレーゼ妃の名前からテレージエンヴィーゼ（テレーゼ緑地）と呼ばれるようになりました。

もともとはスポーツ大会のような趣きのある祭典でしたが、歴史の中で休止や再開を繰り返しながら、今のようなビールの祭典という形になったようです。

バイエルン王太子夫妻の結婚式があった「10月=オクトーバー」に開催される祭典のため、オクトーバーフェストと名づけられてます。しかし、現代では比較的暖かい9月中旬から10月3日のドイツ統一記念日後に終了するのが通例となっています。

オクトーバーフェストって何をするの？

現在の本場オクトーバーフェストも、テレージエンヴィーゼで開催されています。会場は入場無料で、会場内にはビールや食事が楽しめる各ブルワリーごとの大型テントや仮設とは思えない本格的な遊園地が設置されます。オクトーバーフェスト開催初日には、ミュンヘン市長と市民の代表がオクトーバーフェスト用のビール樽の選を抜き「O'Zapft is!（酒が出た！）」とオクトーバーフェスト開幕の宣言を行います。

オクトーバーフェスト用の樽から注がれた初めの1杯はミュンヘンがあるバイエルン州の州長が口にすることになっています。なんともうらやましい役回りですね。

オクトーバーフェスト用のビールはメルツェンというスタイルでアルコール濃度が高めなので飲み過ぎには注意です。

世界中から観光客が訪れ、ドイツビールを堪能することで有名なオクトーバーフェストですが、ビールテントで提供できるのは、地元ミュンヘンの6件のブルワリーだけです。基本的には、マスと呼ばれる1リットルジョッキで提供されます。

ビールはもちろんですが、地元ではソーセージをはじめとした食事や、パレード、遊園地などでの遊興も楽しみにされているようです。

夜は若者で大賑わいなので、家族連れや高齢の方は朝から行くのがゆっくり楽しめるコツです。

日本のオクトーバーフェスト

日本でも2003年に横浜オクトーバーフェストが赤レンガ倉庫で開催されて以来、各地で開催されています。

開催時期は本場と同じ9月〜10月初旬までの場合もありますし、他の時期に開催される会場もあります。

ドイツビールや日本のクラフトビール、ドイツ料理の屋台などが楽しめます。

本場ミュンヘンのオクトーバーフェストとは異なる風情のオクトーバーフェストは世界各地で開催されています。

細かい歴史や出店条件などはそれぞれ違いますが、広場や公園でビールと料理を楽しめるのは世界共通です。

今後、オクトーバーフェストに参加する機会があるときは、本場ミュンヘンとの共通点や、その会場ならではの特徴に目を向けて見るのも楽しいでしょう。